- たまる
- I
たまる【堪る】〔「溜まる」と同源〕多く打ち消しの語や反語の言い方を伴って用いる。(1)保ちつづける。 持ちこたえる。
「毎日歩きづめではどんな靴でも~・らない」
→ たまらない(連語)(2)こらえる。 がまんできる。「この暑さは~・ったもんじゃない」
→ たまらない(連語)(3)雨や風がそこでさえぎられる。 とまる。「すだれ絶え, 閨(ネヤ)あらはれて, 雨風~・るやうもなし/平家(灌頂)」
(4)ある状態で一旦停止する。「しばらく弓~・つて(=引キシボッテ)…伊藤六が真中に押当てて放ちたり/保元(中)」「投げ上げたれば一たまりも~・らずころころと転び落ち/義経記 3」
︱慣用︱ 矢も盾もたまらないIIたまる【溜まる】(1)水などが流れ去らないでそこにとどまる。「窪地に雨水が~・る」
(2)ものが集まってかなりの量になる。 積もる。「ほこりが~・る」「借金が~・る」「仕事が~・る」「あわ雪の~・ればかてに砕けつつ/古今(恋一)」
(3)〔「貯まる」とも書く〕金の蓄えが増える。「一年でこれだけ~・った」
〔「ためる」に対する自動詞〕IIIたまる【田丸】姓氏の一。
Japanese explanatory dictionaries. 2013.